不登校 子の道

先生、学校は行かなきゃいけないの??を運営した6年間とこれから(その②)

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前回は、Twitterアカウント「先生、学校は行かなきゃいけないの??」を始めたきっかけと、その想いについて書きました。

今回は、前回の続きとして特に海外で過ごしていた2~3年目とフリースクールで働いていた4~5年目について書いていきたいと思います。



Twitter運営2~3年目(海外で働きながら前編)

日本の不登校に関する活動にも興味があったものの、まずは自分が大学生の頃から目標としていた青年海外協力隊になることにしました。

そのため、 Twitterアカウント「先生、学校は行かなきゃいけないの??」 は、青年海外協力隊として東南アジアのラオスという国で働きながら運営していました。

この頃のTwitter発信のコンセプトは「不登校問題を中心に学校のおかしなところを訴える」でした。

というのも、ぼく自身は不登校ではなかったものの、中学生の頃は罵声・体罰が当たり前の学校で、毎日「先生に怒られないためにはどうしたらいいか?」を考えて行動するような学生生活を送っていました。

そういった自身の経験から、学校や先生に対するある種の『怒りのエネルギー』をもとに旧価値観の学校のシステムや先生を批判するようなツイートを多くしていました。

しかも、ちょうどその頃は「ブラック校則」や「ブラック部活」といった言葉が流行り始めており、学校のおかしな部分が社会的にもピックアップされ始めた時代でした。それに乗っかるように学校のおかしなところ・理不尽だと思ったところを訴えていました。


怒りの感情を込めたツイートの反響は大きく、ツイートがバズることも度々あり、それに伴いフォロワーも増えていきました。

しかし、当時の自分はまだまだ未熟で、フォロワーが増えることが嬉しかったのと、多少の批判があってでも社会に訴えることができればいいと思っている節があり、少し尖ったツイートも多かったと思います…。(傷つけてしまった方、申し訳ございません…。)

なので、その頃から 「先生、学校は行かなきゃいけないの??」 をフォローしている方にとっては、今のツイートは丸くなったな~と思われていることと思います。

Twitter運営2~3年目(海外で働きながら後編)

青年海外協力隊としての2年間の任期を終え、日本に帰国したぼくはフリーランス(主にブロガー)として活動しようと思い、まずは安く暮らせるカンボジアで生活することにしました。

そして、本格的にブロガーとして活動する上で、Twitter アカウント「先生、学校は行かなきゃいけないの??」 を用いてアンケートを取り、結果をブログ記事にまとめるという活動を始めました。

\例えばこういったアンケートまとめ/


この頃は、まだまだ不登校の当事者・保護者の実際の声というものが少なく、ネットで「不登校」と検索しても『不登校を絶対に直せるセミナー』といったようなちょっと怪しい情報が多く出てくる状態でした。

そこで「ネット上の不登校の会」みたいな場を作りたいと思いアンケートを始めました。

「ネット上の不登校の会」を作ることで、不登校当事者・保護者は不登校に関するリアルな情報を得ることができ、また、自分と同じ想いの人とTwitterで繋がることもできる。
それだけでなく、学校の先生やその他の一般の人たちにも不登校のリアルを知らせることができると考えたのです。

このTwitterアンケートはなかなかの好評で、多い時は数百件のコメントを頂いたりして、お陰様でぼく自身も不登校に関する理解を深めることができました。

しかし、こうした活動をしていると、やはり実際に日本の子どもたちと関わる活動をしたい!という思いが出てきて、約半年でカンボジアから帰国することにしたのでした。

Twitter運営4~5年目(フリースクールで働きながら)

 

帰国して間もなく、様々な有難いご縁があり、福岡のフリースクールで働くことになりました。

 

そのフリースクールはまだ立ち上げたばかりで、ぼくは代表の方(校長)とほぼ二人三脚で一緒に試行錯誤しながらフリースクールの運営をしていくことになりました。

フリースクールで働き始めてからTwitterでは、実際に不登校の親子と関わる中で感じたことや不登校の現状・教育機会確保法の周知などを中心にツイートするようになりました。

 

フリースクールで働き始めるまでは、「フリースクールなどの学び場が社会に増えるとともに、学校と先生の考え方が変われば不登校は無くなる」と簡単に考えていました…。

しかし、実際にフリースクールで働き、色々な不登校の親子や学校の先生たちと会話をする中で、不登校問題は学校だけの問題ではなく、家庭、発達障害、HSC、日本の価値観、社会の仕組みなどなど、様々な要因が複雑が絡み合っていることが分かりました。

 

そして、フリースクールで1年ほど働いた頃、今の日本のフリースクールの在り方にある種の限界を感じてしまいました…。

 

もちろん、"今の社会においては"フリースクールが必要であることは確かです。むしろ、まだまだ全然足りないくらいです。

 

しかし、そう思う一方で、フリースクールが今後いくら増えたとしても『不登校』という言葉が無くなる未来は見えてこなかったのです。

 

何故ならフリースクールという存在は、今の社会ではどうしても『学校の受け皿』もしくは『学校の代替としての学び場』という考えが拭えないと思ったからです。

 

本来は、「不登校」という言葉(概念)をなくしたいはずが、『学校』と相反するような『フリースクール』という存在が、逆に「不登校」という言葉を強調してしまうように感じたのです

 

これは完全に私個人の感覚であり、別にフリースクールを否定しているというわけではありません。

しかし、ただ、学校の受け皿としてのフリースクールを増やすだけでは『不登校』という言葉をなくすには不十分。
社会の価値観までは変えることはできない
と思ったのです。

 

そして、『不登校』という言葉をなくすには、「学校か?フリースクールか?オルタナティブスクールか?それとも、ホームスクールか?」という、どれか1つだけの学び場を決めるようなものではなく、もっと包括的で自由で曖昧な学び場・居場所があることが必要だと考えたのです。

 

これは少しややこしい話になるのですが、

そもそもどうして『不登校』が問題であるかのように語られているかを考えると、その根本には『教育』=『学校に行かせること』という考え方があるからだと思います。

だから、学校に行かないことがあたかも教育を受けないことのように思ってしまうのです。

 

しかし、『教育』というものは、学校だけのものではなく、家庭はもちろん、地域や本、テレビ、ネット、youtubeなどなど、全ての人・メディア・出来事が関係しているものであり、言ってしまえばすべての人が教育者でもあります。

 

だからこそ、『不登校』という言葉を本当の意味でなくすには、『学校』の在り方を考え直すだけでなく、『教育』や『子育て』についても根本から考え直す必要があると思ったのです。

 

そして、ぼくは『学校』『教育』『子育て』『家族』『遊び』『学び』『仕事』『大人』『子ども』『地域』といったものの境界線が曖昧になるような場を作りたいと考えました。

 

大人も子どもも関係なく、住んでいる場所・地域も関係なく、色々な人が混ざり合い、ナナメの繋がりを構築しながら学び合い、支え合い、共に成長し合えるような場を作りたいと考えました。

 

そんな想いを共にした3人で2021年4月に作り上げたのが、親子で自立・自走を目指すオンラインの学び場・居場所『親子オンラインスクールcocowith』だったのです。

 

約6年間、発信活動を続け、実際にフリースクールで働いてみたからこそ、今の社会に本当に必要だと思うものを見つけることができ、そして、仲間と出会いcocowithを作り上げることができました。

これまでの様々な合縁奇縁に感謝です…。

 

7年目のこれからの活動」に続く…

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