どうも、「先生、学校は行かなきゃいけないの??」というTwitterアカウントの運営や、親子オンラインスクール『cocowith』の共同代表をしているジーコです。
これまでに「不登校は甘えだ」という言葉を聞いたことはありませんか?
子どもが不登校になると「不登校は子どもの甘えなのか?」や「学校に行かせないことは親の甘やかしなのか?」不安になってしまうこともあるかもしれません。
もしかしたら、直接誰かに言われたことがある人もいるかもしれません。
しかしながら、『不登校』とは本当に甘えなのでしょうか?
今回は、このよく聞かれる「不登校は甘え」について色々と考えていきたいと思います。
不登校は甘えだと思うかアンケート
まず、多くの人は不登校についてどのように考えているかを知るために、Twitterアカウント「学校は行かなきゃいけないの??」で以下のようなアンケートを取りました。
【アンケート】
あなたは「不登校は甘え」だと思いますか?
リプ欄にその選択の理由もお書きください。#RT希望
よろしくお願いします。— 先生、学校は行かなきゃいけないの?? (@namonakigakkou) June 23, 2021
甘えかどうか《結果》
投票数1,525票のうち、『甘え』と回答した人が6.6%(100票)、『甘えじゃない』と回答した人が81%(1235票)、『その他』と回答した人が12.5%(190票)となりました。
圧倒的に「不登校は『甘えじゃない』」と考えている人が多いという結果になりました。
不登校は甘えではない理由(回答者のコメント)
このアンケートで不登校は『甘えじゃない』と回答した方のコメントをいくつかピックアップしてみました。
甘えではありません。学校は行きたい時にいけばいいし、行かないという権利もありますから。
— 🌗🌕とも🌠&ひろ💫🌕🌓 (@subetewagenshi) June 23, 2021
「学校に行く」ではなく、「学校に行かない」を選択しているだけ。
— いちろーさん@カウンセリングしないCP (@output_cp) June 23, 2021
登校している子よりも、主体的にその選択をしているし、学校というリソースを利用せずに自分の人生をデザインしていかないといけないので、「甘え」とは対極にあると思う。
→子どもにとっても、大人にとっても、日本の将来にとっても絶対プラスになるし、ウェル・ビーイングの視点からも必要なことだと思います。
長々失礼しました💦— つぶきち (@sAhJ6XOYUi58WoQ) June 24, 2021
「甘え」ではなくて「一時退却」ですね。
— miema55 (@miema551) June 23, 2021
物凄く悩んで我慢した結果の行いの様に感じます。
「甘えじゃない」選択肢の一つだと思います。
— ehomaki (@ehomakimaki) June 25, 2021
学校一択なんて本当におかしい。
今回コロナ禍(パンデミック)でさえも、登校か自主休校かなんて二者択一、信じられません。
いつも励まされてます。ありがとうございます😊
不登校は甘えか?どっちとも言えない旨の回答
続いて、不登校は甘えとも、甘えじゃないともどちらとも言えない趣旨の回答をご紹介いたします。
そう見たら甘えではないってなるし、逆に、(現時点の)苦労を回避してるって見たら、甘えてるとも言えるよね
苦労を回避してるって点では登校も同じで、不登校は現時点、登校は将来の苦労を回避してる
そう見ると、登校も甘えてると言えるよね
自分にとって、より苦労が回避できる甘え方がいいよね— X (@XRay96) June 23, 2021
「甘え」という言葉が悪い意味で使われることが多いから「甘えじゃない」にしたけど。別にどっちだっていい。「甘え」だっていい。
— Namio@フリーの教育者 (@honeylamby) June 23, 2021
自分のコンディションを自分で見極めて学ぶ環境を変えるのは大事なこと。ただ、学校以外の「学び場」がなさすぎるのが問題。
万人に同じ方法が有効なんてあり得ない。
趣旨とは違う気がしますし、また一概には言えませんが
— もちくま@塾講師~小中学生の勉強を応援!~ (@mochikuma_juku) June 23, 2021
親に甘えられる環境があるからこそ不登校という選択ができるのではないでしょうか。
分かってほしいという『甘え』は、今となっては嬉しいことだったと思っています
その他
— 夢みるゾウ (@yodastarpp) June 23, 2021
不登校は甘えと言うワードどうしても悪い印象を与えかねない。行く行かないどちらにしても少数派が追いやられる傾向がありSOSを受け入れてくれる場所がどこかさえ不透明である。自ら行かないを選ぶのも選ばざる得ない環境もあるので一概にはいえない。
《その他》
— あずさ
そもそも、自分には
『甘え』という考えがない。
自分は不登校経験者だが、
いじめなどの『環境』により
不登校になったので、
『甘え』という概念は
当てはまらなかった。
また、ただ単純に学校が
『ニガテ』な場所だった。
食べ物でも、嫌いなものは
いっぱい食べない。
それとおんなじ。
この他にも様々な意見があるので、是非、コチラから読んでみて下さい。
以上のように「不登校は甘え」について様々な見方があるということを分かっていただけたのではないでしょうか?
しかしながら、「不登校は甘え」についてもう少し深く考えていくには、そもそもどうして不登校は甘えという意見が出てしまうのかについて考える必要があると思います。
そもそもどうして不登校は甘えだと思われるのか?

これはやはり「学校は行かなきゃいけない場所」という固定観念があるからこそだと思います。
「学校は行かなきゃいけない場所」だからこそ、学校に行かないことは「ずるい」「甘えてる」という考えになってしまうのです。
そもそも学校は行かなきゃいけない場所ではありません。
学校に行きたければ行けば良いだけです。
そのため、本来「ずるい」も「甘え」もないはずです。
子どもたちは「学校に行く義務」があるのではなく、「学校に行く権利」があるだけです。
もし不登校は甘えだとしても、そもそも甘えは悪いこと?
「不登校は甘え」について考える上で、もう1つ考える必要があるのは「そもそも甘えは悪いことなのか?」ということです。
2018年の日本財団とNHKの調査では全国に33万人(中学生の10人に1人)の苦登校(不登校予備軍)がいることが明らかになっています。
また、2020年度の小中高校生の自殺者数は過去最多の499人というデータもあります。
その原因は、進路に関する悩み(55人)、学業不振(52人)、親子関係の不和(42人)の順に多かったとされ、学校や家族に関係するものが多いのです。
この2つのデータから何を言いたいのかというと、アンケートのコメントにもあったように、不登校の子は甘えることのできる環境があったからこそ不登校になることができたという側面もあるということです。
家族にも、友達にも、誰にも甘えることができず亡くなった子もたくさんいます。
是非、そのことを知っていただきたいと思います。
不登校が甘えかどうかは別として、身近に甘えることのできる人がいたり、環境があるって素敵なことではないでしょうか?
不登校は甘えかどうかまとめ
今回は「不登校は甘え」という言葉について、アンケートの結果やコメントを元に考えてみました。
今回の記事をきっかけに「不登校は甘え」という言葉を色々な角度から見ることができるようになっていただけていると嬉しく思います。
不登校は甘えかどうかは分かったから、実際に不登校になったらどうすれば良いのか?についてはコチラの記事を読んでみて下さい⇩
どうも、「先生、学校は行かなきゃいけないの??」というTwitterアカウントの運営と、親子オンラインスクール『cocowith』の共同代表をしているジーコです。 現在、小中学生の不登校 ... 「先生、学校は行かなきゃいけないの??」というTwitterアカウントの運営と、親子オンラインスクール『cocowith』の共同代表をしているジーコです。 不登校になってたぶん一番気にな ...
子どもに「学校に行きたくない」と言われたらどうしたらいい?【不登校経験者・保護者に聞いた対応・声かけ方法】
不登校になったときの勉強法と過ごし方。不登校経験者が語るおすすめの勉強法・過ごし方
✅無学年式教材すらら
不登校の子の学校の出席扱いにも対応しているネット教材。学年にとらわれずにどこからでも学び直したり、どんどん先に進んだりもできる「無学年方式」を導入している。
✅オンライン家庭教師 e-Live
小学1年~高校3年まで対応しているオンライン家庭教師。不登校専門の担当スタッフが個別でサポート。
✅ゲームの家庭教師『ゲムトレ』
eスポーツをプロのゲームトレーナーから学ぶ習い事。ゲームを通じて脳を鍛えたり、コミュニケーション能力を高める教育プログラム。
✅タブレット型通信教材『スマイルゼミ』
幼児から中学生まで対応したペンで書いて学べるタブレット教材。各学校の教科書に合わせた内容のコンテンツで学習できる。
✅親子オンラインスクールcocowith
親子で自立・自走を目指す新しい形の親子の学び場・居場所。3カ月間で保護者はコーチングを学び、子どもは選択肢を広げ、やりたいことを見つけていく独自カリキュラム。