不登校 子の道

不登校になって求めるものは居場所と理解ある大人の存在!?【不登校当事者アンケート結果】

https://thisway.fun

どうも、「先生、学校は行かなきゃいけないの??」というTwitterアカウントで不登校問題を中心に日本の教育についての発信をしているジーコ(@laolaos_koji)です。

不登校になると学校に行っていたときとは異なる生活リズム・環境となります。
不登校の数は全国で約20万人となっていますが、その環境は未だ整っているとは言えない状況です。
そんな状況下で不登校になったとき不登校当事者・保護者はいったいどんなことを求めているのでしょうか?

今回は「不登校になって求めるようになったもの」について調査してみることにしました。

 

不登校になって求めたものアンケート

今回も「先生、学校は行かなきゃいけないの??」のアカウントで以下のようなアンケートを取ってみました。

180件以上のコメントがあり、そのコメントを意味ごとに分けると231個となり、それぞれをカテゴリに分類してみました。

そして、不登校当事者と保護者のコメントに分けて集計し、不登校当事者と保護者の求めるものの違いについても考えてみることにしました。

アンケート結果

不登校当事者の回答

理解のある大人の存在 19
居場所 16
学校・教室以外の学び場(学習) 8
1人になれる自由な時間・場所 7
仲間・友達 5
趣味や楽しみ 3
社会の理解 2
学校とのやり取り 2
その他(1つだけだったもの) 4

不登校当事者のコメントは66個に分けることでき、その中でも最も多かったのが「理解のある大人の存在」、次いで「居場所」、「学校・教室以外の学び場」、「1人になれる自由な時間・場所」という結果でした。

実際のコメントをいつか見てみましょう。

不登校当事者のコメント

 

保護者の回答

子どもの居場所 42
社会・家族・地域の理解 20
情報・相談場所・専門機関 19
学校・教室以外の学び場 11
保護者が自由になれる時間・場所 11
公的なサポート(システム・助成金) 10
居場所・保護者会(大人) 8
カウンセラー 8
友達(子ども同士) 8
子どもの話を聞いてくれる理解ある大人 7
オンライン授業 6
理解のある学校関係者 5
食事・生活に関わるもの 3
子どもの精神的安定 2
子どもの笑顔 2
その他(1つだけだったもの) 3

保護者のコメントは165個に分けることができ、その中でも最も多かったものが「子どもの居場所」、次いで「社会・家族・地域の理解」、「情報・相談場所・専門機関」、「学校・教室以外の学び場」という結果でした。

それでは実際のコメントをいくつか読んでみましょう。

不登校の保護者のコメント

この他にもたくさんのコメント頂きました。ご協力ありがとうございました。

 

アンケートのまとめ・考察

今回は、「不登校になって求めるようになったもの」について、不登校当事者と保護者に分けてコメントをカテゴリー別に集計してみました。

不登校当事者の求めるものとして多かったものが「理解のある大人の存在」、「居場所」、「学校・教室以外の学び場」、「1人になれる自由な時間・場所」となり、
保護者が求めるものとして多かったものが「子どもの居場所」、「社会・家族・地域の理解」、「情報・相談場所・専門機関」、「学校・教室以外の学び場」となりました。

不登校当事者が求めているものの特徴

不登校当事者の求めているものの特徴として「理解のある大人の存在」というコメントが1番多かったということがあります。不登校当事者にとって「居場所」よりもまずは「理解者」がいるということが重要ということです。そして、特に保護者などの身近な大人に不登校理解が子どもの安心感に繋がると考えられます。
また、「1人になれる自由な時間・場所」というコメントが比較的多かったのも不登校当事者の特徴です。保護者や大人が心配して子どもに対して積極的に働きかけることが逆効果の場合もあり、誰にも邪魔をされずに自分と向き合う時間も時として必要なのかもしれません。

その子の状況に応じて1人1人対応は変わってくるでしょう。

しかし、最も重要なのは「理解者」がいることです。理解のある大人が身近にいることで子どもたちは前に進むことができるでしょう。

保護者のコメントの特徴

保護者の求めているものの特徴的なものとして、「家族(夫)の理解」、「情報・相談場所」、「お金(教育費・食費)」が挙げられます。

周囲の理解がないという中でも、夫の理解がないというのはよく聞きます。過去にも夫の不登校理解に関するアンケートも取らせていただきましたので是非参考にしてみて下さい。(https://thisway.fun/2019/01/31/unschooling-persuade-husband/
夫婦間で学校に行かないことに関する考えに違いがあると子どもも不安定になる場合が多いです。
実際に今回のアンケートで不登校当事者が求めるのものが「理解のある大人」であることが明らかとなりました。夫の不登校理解を深めることは子どもの安心感に繋がるでしょう。

「情報・相談場所」については、実際に不登校になってから保護者の方が自力で情報を探し回るというケースが多いように思います。不登校になるならないに関わらず、不登校に関する情報がもっと身近に得られる環境になってほしいと思います。

最後に、「お金(教育費・食費)」に関するコメントも少なくありませんでした。学校に行かないことを選んだ場合、フリースクールに通ったり、自分で教材を買ったり、お弁当や日中の光熱費など、学校に行っていれば必要としないお金がかかってしまいます。そうした面での不安や不満も少なくないと思います。「学校に行かなくても大丈夫」と何の気兼ねもなく言えるようにするためにも助成金等の公的なサポートが必要ですね。

 

最後に

今回は、「不登校になって求めるようになったもの」についてアンケートをしてみました。回答してくださった皆様、ご協力ありがとうございました。

こういったリアルな情報がより多くの人に届き、不登校に関する理解が深まることを切に願います。

また、近年、学校以外の居場所・フリースクール・学び場などの選択肢は年々増えてきています。自分たちに合う選択肢が見つかればと思います。
是非、主体的に教育を選んでいきましょう。

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