どうも、「学校は行かなきゃいけないの??」というTwitterアカウントで不登校問題を中心に発信活動をしているジーコです。
新型コロナウイルスの影響を受けて2020年2月29日に『3月2日から春休みまで(小中高の)臨時休校の要請』が出されました。
この突然の休校に伴い、特に小学生の子を持つ保護者は日中の子供たちの過ごし方を心配し、多くが仕事を休まざるを得ないという事態となりました。
しかし、このような『保護者が仕事を休まざるを得ないという事態』で苦悩していた保護者は、実はコロナによる休校以前からも沢山いました。
それが不登校の子を持つ保護者です。
新型コロナウイルスによる休校は春休みまでと期間が決まっていますが、不登校の場合は数日間だけなのか?それともずっとなのか?休みの期間に決まりもありません。また、不登校になった子の中には精神的なサポートが必要な子も少なくありません。
つまり、不登校の子を持つ保護者は、新型コロナウイルスによる休校よりも多くの不安と負担があるというわけです。
そこで今回は不登校経験者及びその保護者に、不登校になって仕事の増減についてのアンケートを取ることにしてみました。
不登校になって仕事は減らした?アンケート
今回もぼくが運営するTwitterアカウント「学校は行かなきゃいけないの??」でアンケートを取りました。すると以下のような結果となりました。
【急募】
不登校経験者およびその保護者に聞きます。不登校になり、保護者は仕事をどうしましたか?
詳細はコメント欄にお書き下さい。よろしくお願い致します。#RT希望
— 先生、学校は行かなきゃいけないの?? (@namonakigakkou) March 3, 2020
965票の投票結果「辞めたor減らした28.8%(278票)」、「増やした3.2%(30票)」、「変わりなし38.2%(368票)」となりました。
さらに、閲覧用の約30%分の投票を抜かし、「辞めたor減らした」、「増やした」、「変わりなし」の3つだけの割合を出すと以下のような結果となりました。
「辞めたor減らした」41%、「増やした」4%、「変わりなし」55%
つまり、不登校になった子の保護者の4割以上が仕事を減らしていたのです。
しかし、一方で「変わらない」や、逆に「仕事を増やした」という保護者がいたりします。これは一体どういったことなのでしょう?
ここからは、不登校の子を持つ保護者がおかれる状況について個人のコメント詳細を読んでみましょう。
不登校の保護者の状況についての詳細コメント
低学年かつ不安症状がひどく1人にできなかったので辞めざるを得ませんでした。
— マシマロ (@_m__ashimar__o_) March 3, 2020
フルタイムを辞め4ヵ月間娘と過ごしパートを始めました
カレンダー通り休みたくて本職とは違う仕事のパート
片親家庭なのでフルタイムしか考えてなかったけど不安が強くママ行かないでと言う娘の状況を考慮して日数・時間を大幅減少で仕事
でも不登校の学習や居場所、不安緩和対策等支出は増える一方!— まる@娘はHSC (@mommyofaHSC) March 5, 2020
当初は時短にして娘を支援センターへ送迎していましたが、自分が体調を崩したのを機会に、退職してゆったり娘と過ごすことにしました。体調も気持ちも持ち直したけど、経済的に厳しいです😅
— えままま
小学2年はじめにクラス崩壊とケガさせられで起き上がれない位のPTSDになってしまったので、仕事始めようとしていたタイミングでしたが、諦めました😭それから下の子も学校の対応キッカケに不登校。8年働けずじまいです😂💦
— fly-tossy (@TossyFly) March 4, 2020
上の子達が同時期に不登校になった時、仕事量を減らしました。完全に辞めてしまうと、子供達が、自分たちのせいで仕事出来なくなったとマイナスに捉えてしまうので。休みの日は一緒に出掛けたりゆっくり過ごしたり。今は下の子が不登校なので、午後だけの仕事に変えました。
— みゆき (@miyuki_1118_) March 4, 2020
不登校当時は減らしました。死んでしまうのでは?と心配で休みも取りました。今は全寮制のフリースクールから登校している為、卒業までの費用を稼がなきゃと増やしました。
— Believe in yourself (@Believe00611460) March 3, 2020
姉弟ともに不登校になりパートを辞めました。
半年経った頃、子供達から『普通でいいよ。特別扱いしなくていい。仕事していいよ』と言われ今はパートを再開しています。
— ayk (@118121_____) March 3, 2020
ちょうど当時高校1年の次男も起立性なのか朝起きられず、学校へ行くことができなかったので、1か月土日祝日のみ働きました。ただ、平日に私がいても変わらずだったので次月からは普通にでも短時間(6→4時間)にして働きました。辞めるという選択肢はなかったです。生活がかかっていたので
— Yuuhayatatu☆ (@yuuhayatatu) March 3, 2020
朝イチから動けなかったので、上司に相談して出勤時間を遅めにさせてもらっていました。精神的に落ち着いて来てくれたので今は朝イチから仕事に行けるようになりました。一時は休職か退職も考えましたが職場が柔軟に対応してくれたので、どうにか持ちこたえられた感じです。
— 紺と睡 (@kontosui) March 4, 2020
あえて仕事を続けることで自分と子どもを物理的に切り離した。そして仕事に打ち込んで、しばし子どもの事を忘れるようにした。その時間がなかったら、きっと子ども以上に親の自分が精神的にどうかなっていたはず。
— lime@春は花粉から。
シングルマザーなので辞められません。あと自分自身のメンタルを保つため、フルタイムで勤務しています。職場には事情を伝え、子供が不安定な時は少し付き添い遅刻して出勤などしています。不登校に関して理解のある職場で本当に良かったと思っています。
— まあちゃん (@iohima) March 3, 2020
いかがだったでしょうか?
不登校の子を持つ保護者の状況が分かったでしょうか?
この他も詳細コメントはこちらから読むことができます。
まとめ
今回は、不登校の子を持つ保護者の仕事の増減についてのアンケートを取りました。
新型コロナウイルスによる突然の休校で多くの保護者が戸惑ったのと同じく(それ以上に)、子どもが不登校となると保護者は戸惑うことになるということが今回のアンケートで分かってもらえたのではないでしょうか?
不登校の子は2021年で約20万人、今や誰が不登校になってもおかしくはありません。
しかし、学校に行く以外の学びの環境が整っているとは言えません。
こういった社会を変えていくには、多くの人の理解と行動が必要になります。
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