どうも、「先生、学校は行かなきゃいけないの??」というTwitterアカウントの運営と、親子オンラインスクール『cocowith』の共同代表をしているジーコです。
不登校経験者の方とお話しをすると「学校に行かなかった時に読書をして、本に救われた。」という話をよく聞くことがあります。
しかし、読書しようにも、たくさんの本がある中で、自分でゼロから探すのもなかなか難しいんじゃないかと思います。
そこで、今回は「先生、学校は行かなきゃいけないの??」のフォロワーさんに『不登校の子におすすめしたい本・漫画』をアンケートしてみました。
読みたいと思える本が見つかる手がかりとなればと思います。
不登校の子におすすめしたい本・漫画をアンケート
おすすめの本・漫画のアンケートをするために以下のように聞いてみました。
【急募】
あなただったら、現在、学校に行っていない中学生にどんな本をおすすめしますか?
小説・マンガなんでもOKです。
リプ欄に本の題とその本をおすすめする理由を書いて下さい。#RT希望— 先生、学校は行かなきゃいけないの?? (@namonakigakkou) 2019年2月9日
すると、250以上のコメントを頂き、240もの作品をオススメいただきました。
そこで今回は、240のタイトルの中でも推薦が多かった本と、いいねが多かった本から10冊を厳選してご紹介したいと思います。

不登校の子におすすめしたい本10選(小説・漫画)
1.かがみの孤城
『かがみの孤城』は、2017年に発売された辻村 深月先生の小説で、今回のアンケートで最も多くの方から推薦された小説です。
不登校をテーマにしており、不登校経験者は共感することが多いと思います。主人公やその他の子どもたち、そして主人公の周りの大人たちの気持ちも細かくリアルに表現されています。
子どもだけでなく保護者・学校の先生など、是非、大人方々にも読んできただきたい作品です。
《あらすじ》
中学一年生のこころは、ある出来事を機に学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしている。ある日一人で家にいると、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこは城の中だった。集められたのはこころを含め、似た境遇にいるらしき中学生が七人。九時から十七時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出される。猶予は一年。戸惑いながらも七人は、少しずつ心を通い合わせていくのだが……。
この作品を書かれた辻村 深月先生へインタビューしたヤフー記事があったのでこちらも是非、読んでみて下さい。『「不登校する勇気はなかった」辻村深月が本屋大賞受賞作に込めた思い 』
≪この作品の推薦者からのコメント≫
コメント失礼します。元不登校です。
その子に元気があるなら辻村深月先生の「かがみの孤城」がおススメですが、不登校なりたてならば本人が一番読みたいと言っている本や漫画を読ませるのが一番です— keity
2.ぼくは勉強ができない
『ぼくは勉強ができない』は、1993年に発売された山田 詠美先生の小説で、20年以上も前の作品ですが、今回のアンケートで2番目に推薦が多かったです。この根強い人気の理由は読めばきっと分かると思います。
《あらすじ》
ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ!凛々しい秀美が活躍する元気溌刺な高校生小説。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
中学生の頃、不登校だった者です。山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』という小説をバイブルのようにして読んでいました。
— もも
3.西の魔女が死んだ
『西の魔女が死んだ』は、1994年に単行本が発売され、2008年には実写映画化もされた作品です。今回のアンケートでも3番目に推薦が多かったです。
《あらすじ》
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
西の魔女が死んだ
を、オススメします。
学校に行っていない中学生と同じ世代の学校に行っていないまい。
そんなまいのおばあちゃんとの日々や、まいの心の葛藤は、胸に響くのではないかと思っています。
私も中学生の頃学校が辛かった時、この本を読んで、色々なことを学びました。オススメです。
— くるみるく🌷休職中の保助看持ち (@krkrkrmrk) 2019年2月10日
4.はてしない物語
『はてしない物語』は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデ著。1982年に
日本で単行本が発売。この作品も30年以上前の作品にもかかわらず今回のアンケートでは多くの方に推薦されました。
《あらすじ》
いじめられっ子の少年が、不思議な本の世界に入り込んで、数々の冒険を繰り広げる傑作ファンタジー。デブでチビの少年バスチアンは、古書店で目にした1冊の本に目を奪われ、たちまちその世界に魅了されてしまう。ファンタージエンという国を舞台にしたその物語では、女王「幼ごころの君」が病に倒れ、何もかも飲み込んでしまう「虚無」が王国を滅ぼそうとしていた。女王の特命を受けた主人公アトレーユは、その危機を救うべく探索の旅に出る。しかし、アトレーユの冒険の中には、読み手であるバスチアン自身の話までもが書かれていた。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
「はてしない物語」です。
大人になってこの本に出会いましたが、世界観に入り込みやすく、また色々と考えさせられるお話でした。
装丁も素晴らしく、全てをひっくるめて宝物になり得る本だと感じています。
先や学校のこと、色々考えてしまうからこそ、のめりこめる本がいいのかなと思いました。— はるま🐸
5.カラフル
『カラフル』は、1998年に出版された森 絵都先生の小説。2000年に実写映画化、2010年にはアニメ映画化された高校生が選んだ読みたいNo.1 文庫。累計100万部突破の大人も泣ける不朽の名作青春小説。今回のアンケートでも推薦・いいね共に多かった作品です。
《あらすじ》
「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。 学校に行ってみると友達がいなかったらしい真に話しかけてくるのは変なチビ女だけ。 絵を描くのが好きだった真は美術室に通いつめていた。 ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。 モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるー。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
私は『カラフル』という森絵都さんの本です。中3の時に友達にオススメされてから、辛いときに読んでいます。自殺した少年が、生き返りのチャンスにあたるという内容です。読書が大嫌いで漫画しか読まなかった私が初めて親にお願いして買ってもらった、人生初の文字だけの本です!超!オススメです!
— ぴ
6.銀の匙 Silver Spoon
『銀の匙 Silver Spoon』は、『鋼の錬金術師』で有名な荒川 弘先生の漫画で2011年から少年サンデーで連載しており、現在14巻まで単行本が出されています。アニメ化、実写映画化もされています。また今回のアンケートでも多くのいいねがあった作品です。
《あらすじ》
大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!
≪この作品の推薦者からのコメント≫
荒川弘の『銀の匙』という漫画ですね。
私自身中学校は不登校で、高校も農業系の高校に進学したのですが、普通科の高校だけが全てではないとわかるだけでも救いになりますし、食育にも役立つかと。銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス) https://t.co/Z5NLMQsRZG
— アイリスの花@通知追えてません (@changpu3594) 2019年2月9日
7.夢をかなえるゾウ
『夢をかなえるゾウ』は、2007年に出版された水野 敬也先生の作品。200万部を突破したベストセラーで、実写ドラマ化もされている。自己啓発書チックでありながらも、コミカルに描かれているため説教臭さもなく中高生にも読みやすくなっている。
《あらすじ》
主人公は「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマン。そこへある日突然、ガネーシャというゾウの姿をした神様が現れ、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰極まりない生活を始めます。
しかしガネーシャは自信満々にこう言います。「今からワシが出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する――」。
主人公とガネーシャの漫才のような掛け合いで、「成功するためにはどうしたらいいか?」「そもそも成功とは?」という自己啓発書のメインテーマを説いていきます。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
昔、ある生徒に「夢を叶えるゾウ」をすすめて、大正解だった記憶がある。
— ダイチ (@0Save) 2019年2月9日
8.雨の降る日は学校に行かない
『雨の降る日は学校に行かない』は、2014年に単行本が発売された相沢 沙呼先生の短編集。今回のアンケートで元不登校の方からのこの作品をいただき、いいねも多かったので10選に選ばしていただきました。
《あらすじ》
昼下がりの保健室。そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然“自分のクラスに戻る”と言い出して―(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。“お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた架空の遺書。その手帳を偶然にも人気者の同級生が拾ってしまう―(『死にたいノート』より)。揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
相沢沙呼さんの「雨の降る日は学校に行かない」がおすすめです。
短編集になっていて読みやすさもあると思います。特に最後のお話は是非読んでほしいお話です。現実に起こる学生の世界を分かりやすく書かれているのでおすすめです。
自分が不登校だった時も読んでいました。— 闇に染まりしマーベラストゲトゲ
9.モモ
『モモ』は、先ほどの『はてしない物語』の著者であるミヒャエル・エンデが贈る、時間どろぼうと風変わりな女の子の物語です。発行は1973年ですが、今でも根強い人気があり、今回のアンケートでも多くのいいねを得た作品です。
《あらすじ》
時間におわれ、おちつきを失って人間本来の生き方を忘れてしまった現代の人々。このように人間たちから時間を奪っているのは、実は時間泥棒の一味のしわざなのだ。ふしぎな少女モモは、時間をとりもどしに「時間の国」へゆく。そこには「時間の花」が輝くように花ひらいていた。時間の真の意味を問う異色のファンタジー。
≪この作品の推薦者からのコメント≫
【モモ】はどうでしょう?
結構有名な小説なのですが、小学生の時に(学校嫌い)理解出来るまで何度も読んで、学校の事嫌な事も忘れてなんだか気持ちが晴々しました。
嫌な事ある度に読んでいて今でも持っています!— 。りく 。 (@ryon1225m) 2019年2月9日
10.ここは今から倫理です。
『ここは今から倫理です。』は、2016年からグランドジャンプ(系)に連載されており、現在2巻までの単行本が発売されている雨瀬 シオリ先生の漫画です。そして、今回のアンケートで最もいいねが多かった漫画でもあります。
ただ、≪この作品の推薦者からのコメント≫でも書かれているように過激な表現もあるので、お子さんに読ませるかどうかは実際に読んでみてから判断して下さい。
《あらすじ》
「倫理」とは人倫の道であり、道徳の規範となる原理。学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、この授業には人生の真実が詰まっている。クールな倫理教師・高柳が生徒たちの抱える問題と独自のスタンスで向かい合う――。新時代、教師物語!!
≪この作品の推薦者からのコメント≫
ちょっと過激なシーンもあるけど。
「ここは今から倫理です」
雨瀬シオリ中学生の娘に読ませました。
子供が抱える闇を倫理の先生が哲学者の言葉を用いて寄り添う話です。
娘は哲学、倫理に興味を持ちました。 pic.twitter.com/GMcjsrVLWM
— おおたけ (@8iY9n4W0bOnOvEA) 2019年2月9日
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はアンケートで寄せられた240タイトルの中から10作品を厳選して紹介致しました。
また、今回紹介しきれなかったアンケートで出された作品タイトルをエクセルにまとめたので、ご自由にダウンロードして下さい。⇨(不登校おすすめ本まとめ)
是非、参考にしていただければと思います。
最後に、今回は不登校の子におすすめしたい本をご紹介しましたが、本は誰かに与えられるものではなく、自分が読みたいと思った本を読むのが一番良いと思います。
今回、ご紹介した中から読みたいと思える本が1冊でも見つかれば幸いです。
そして、その本が世界を広げるものとなれば嬉しいです。
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