どうも、元青年海外協力隊のジーコ(@laolaos_koji)です。
東南アジアでも人気の観光地となっているカンボジアですが、海外旅行で気になるのはその国の治安や病気などの安全面ですよね。
今回はカンボジアで事件や事故に巻き込まれない・病気にかからないための行動と安全対策について解説いたします。
せっかくの楽しい旅行を台無しにしないためにも安全対策はしっかりと取り組みましょう!!

カンボジアの治安は?
カンボジアの治安が良いか悪いかで言うと、悪いです。
しかし、悪いと言っても、殺人など大きな犯罪はあまりありません。
ほとんどがひったくり・スリなどの軽犯罪です。
外務省のカンボジア安全対策情報には以下のように書かれています(2019年1月現在)。
1. 犯罪発生状況
(1)カンボジア内務省の犯罪統計資料によると, 2017の犯罪総件数は2,773件で前年の同時期(約2,600件)と比較して微増(+4%)と発表されていますが,強盗や窃盗等の対物犯罪1,280件が全体の約46%を占めています。
(2)邦人に対する一般犯罪としては,殆どが金品目的のひったくり,いかさま賭博詐欺,スリや住居侵入事案です。…
実際にぼくの知り合いもプノンペンでひったくり遭い、カバンに入れていたパスポート・スマホ・お金を全て盗まれたことがあります。
カンボジアの日本大使館の職員さんに実際に聞いたみたところ、春休みや夏休みの日本人旅行客が多い時期はほぼ毎日ひったくり被害に遭った日本人が大使館にやってくるそうです。
だけど、そんなに怖がらなくても大丈夫です。
しっかりと危機管理・安全対策をしておけば、カンボジアは女性でも1人旅できるくらい治安は良い国です。
旅行者が気を付けること
ひったくり・スリ
カンボジアで最も気を付けるべきはひったくり・スリです。
ひったくり被害の多くは後ろから来たバイクに無理矢理カバンを引っ張られて奪われるという手口です。
日本人はお金を持っていると思われているので、常に誰かに狙われいるかもしれないと心掛けておきましょう。
ひったくり被害に遭わないための5つ行動
・カバンは必ず前で持つ
ひったくり被害ほとんどが手持ちのカバンか肩掛けのカバンの人です。カバンは必ず身体の前で持つようにしましょう。
一番のおすすめは下のようなウエストポーチを服の下に入れておくことです。
・歩きスマホはしない
旅行中は道が分からなくてついついスマホで地図を見ながら歩きスマホをやってしまいがちですが、スマホ(特にiPhone)を盗まれる被害も多くあります。また、歩きスマホをすると周囲への注意力も下がってしまうので、ひったくり以外にも交通事故の危険性も高まります。加えて、カンボジアでは道がちゃんと舗装されておらず突然穴が空いていたりするので、絶対に歩きスマホは止めましょう。
・人気のない場所には行かない
人気が少なく薄暗いとこでのひったくりが多いです。
外を歩く場合は大通りを歩くようにしましょう。特に夜間はひったくりが多いので、少しの移動でもなるべくトゥクトゥクを使った方が安全です。
どうしても徒歩で行動する際には必ず周囲(特に後方を)警戒し、不審なバイクに後を付けられていないか気を付けましょう。
・トゥクトゥクの中でも気を抜かない
ついついトゥクトゥクの中なら安心だろうと気を抜いてしまいがちですが、トゥクトゥクの中にまで手を伸ばしてくるひったくり犯もいます。なるべく座席の真ん中に乗るようにしてカバンは外から手を伸ばしても届かない場所に置きましょう。またスマホを使う際も周囲を警戒しつつ使いましょう。
・お金(貴重品)は数カ所に分けて持っておく
もしもの時のために、お金や貴重品はウエストポーチやリュック、ポケット(お尻のポケットはNG)、スーツケース、靴の中などいくつか分けておきましょう。全てを1つのカバンに入れておいてカバンが盗まれてしまえば一発アウトです…。
もしもひったくりに遭ってしまったら…?
上記のようなことに気を付けていれば、基本的にはひったくりに遭うことはないです。
しかし、もしもひったくり被害に場合は、諦めましょう。
決してひったくり犯を追いかけたりしてはいけません。
ひったくり犯を追いかけたことで、ひったくり犯に刺されたり、追いかけている時に交通事故にあったりと二次被害を被る可能性があります。絶対に止めましょう。
ひったくりでパスポートを盗まれた時はすぐに、近くの交番に行き警察にポリス・レポート(盗難届受理証明書)を書いてもらい、日本大使館に電話しましょう。
必要書類等、詳しくは在カンボジア日本大使館の「旅券を亡失(盗難又は紛失)した際の措置について」を読んでください。

カンボジアの衛生環境
カンボジアの衛生環境は日本に比べるともちろん良いとは言えません。
ゴミがあちらこちら捨てられており、それが原因で虫(ハエ・蚊)やねずみなども多く見られます。
カンボジアを旅行する際には、感染症にも十分に気を付けて行動・対策をする必要があります。
詳しくは外務省のカンボジアの医療事情を読んでください。
デング熱
蚊を媒介としてかかる感染症です。
デング熱は3~5日の潜伏期間があり、症状としては、発熱、発疹、関節痛、頭痛、嘔吐などが現れます。
ちなみに同じく蚊を媒介とするマラリアはプノンペン・シェムリアップではほとんど流行していなません。
・デング熱の対策
長ズボン・長袖を着る。
虫よけスプレーを使う。
外出用にはコチラ⇩
室内用には「おすだけベープ」がおすすめです。ワンプッシュで蚊がいなくなります。
A型肝炎・腸チフス・食中毒等
カンボジアではA型肝炎・腸チフスといった飲食物を通して感染してしまう病気(食中毒含む)も多いので気を付けましょう。
・食中毒の対策
生ものはなるべく食べないようにする。
水はペットボトルの飲料水を飲む。
氷は入れない。
ハエの少ないお店で食事をする。
しっかりと手を洗う。
と言ってもあまり神経質になりすぎてしまうとせっかくの現地料理を楽しめなくなってしまうので、自分の体調に合わせて食事を選ぶようにしましょう。
また、もし下痢になった時は水分を多くとるようにしましょう。
整腸剤はOKですが下痢止めを飲むのはおすすめしません。下痢止めを飲むと悪いものが出ていかなくなってしまうからです。
狂犬病
狂犬病は感染すると致死率99%の病気です。
感染の原因は犬や猫、キツネ、コウモリ、などに噛まれたり引っ掻かれたりすることです。
・狂犬病対策
むやみやたら動物に近づかない。
夜間は野犬が狂暴化するのでなるべく夜間は出歩かない。
もし動物咬傷があった場合はすぐに病院に受診に行きワクチンを打つ必要があります。
予防接種を受ける
感染症を防ぐために日本で予防接種を受けることもできます。
予防接種は必須ではありませんが、長期でカンボジアに滞在する方は予防接種を受けておいた方が良いと思います。
しかし、中にはとても高価な予防接種もあり、狂犬病の予防接種は一本1万円以上するうえ3回打つ必要があるので、よく考えてから予防接種を受けるようにしましょう。
まずは厚生労働省の海外渡航のためのワクチンを参考にしてみて下さい
日本にいるうちにできる安全対策
外務省の「たびレジ」に登録
たびレジという外務省の海外安全情報発信サービスがあります。
たびレジに登録しておくと事前に旅先の安全情報を入手することができ、また旅行中にも「◯◯地区では外出禁止令が発出されました」といった最新の情報を得ることができます。
旅行中は常にネット環境のある状態に
安全対策として旅行中常にネットのある環境を保っておくことは大切です。
もし何かが起こったときにすぐに調べたり、誰かに連絡できる状態にしておくことでリスクを減らすことができます。
カンボジアでネット環境を得る方法として、
①現地のSIMカードを買う(シムフリーのスマホである必要がある)。
②グローバルWiFiを日本でレンタルする。
があります。
・カンボジアのSIMを買う
持っているスマホのSIMロックを解除しておけば、カンボジアのSIMカードを使うことができます。また、SIMカードは空港を出るとすぐに旅行用SIMカードが売っています。
ちなみにSIMロックを解除できない機種もあるので、そんな方は旅行用にSIMフリースマホを新しく一台買っておくのも良いと思います。
SIMフリーのスマホを一台持っておけば各国のSIMカードを買うことで世界中でネットが使えるようになります。
イートレン.com では海外のSIMフリー携帯を1万円台から買うこともできます。
・グローバルWiFiをレンタルする。
SIMフリーのスマホを持っていない場合はグローバルWiFiをレンタルしましょう。
特にグループで旅行をする場合はグローバルWiFiを一台借りておけばみんながネットに繋がることができるので便利ですね。
海外旅行保険に入る。
海外で病気やケガ、盗難など、もしものことが起こったときに助けてくれるのが海外旅行保険です。
海外旅行をする際には、必ず海外旅行保険に入っておきましょう。
海外旅行保険を比較サイトで自分に合う保険内容を選んで加入しましょう。
また、クレジットカードの中には海外旅行保険のサービスが付帯しているカードがあります。
海外旅行保険を付帯するクレジットカードを持っていれば、海外旅行保険の分のお金を節約することができます。
年会費無料で海外旅行保険が付随しているクレジットカードにはエスポカード、楽天カード、リクルートカードなどがあるので、海外旅行保険にお金を使いたくないという方はこれらのクレジットカードを作っておくと良いです。
まとめ
カンボジアは、決して治安がすごく良い国とは言えませんが、今回書いた内容をしっかりと頭に入れて危機管理・安全対策をしていれば、そこまで心配することはありません。
事前の準備から海外旅行は始まっているので、しっかりと準備しましょう!!
後悔先に立たずです!!
