協力隊 生き方

新卒・大学休学で青年海外協力隊になる5つのメリット

どうも、元青年海外協力隊のジーコ(@laolaos_koji)です。

 

ぼくは大学院の新卒で協力隊に参加し、2016年6月~2018年6月にかけて東南アジアのラオスで活動してきました。

ぼくは大学2年生の頃からずっと協力隊になろうと思っていたのですが、いざ、協力隊に応募しようとしたときに両親や周りの人たちから

 

「新卒じゃなくて働いてからでも良いんじゃない?」

「働いてからの方が現地の人の役に立てるんじゃない?」

 

なんてことを言われ、参加を悩んだ時期もありました。

だけど、2年間の協力隊活動を終えて、ぼくはからに新卒で協力隊に参加して良かった!と思っています。

そんなわけで、僕と同じように新卒または大学を休学して青年海外協力隊に参加するかを悩んでいる人の背中を少しでも押すことができればと思って今回、新卒または休学で青年海外協力隊になることのメリットについて書いています。

ちなみにラオスに派遣されたぼくの同期の13人うち6人が新卒または大学を休学して協力隊に参加していました。

案外、新卒で協力隊になる人は多いんですよ~。

 

新卒で青年海外協力隊になるメリット

1. 現地の文化・習慣の吸収が早い。

ぼくの周りの新卒隊員を見てても思ったのですが、新卒隊員は現地の人と仲良くなるのが早くて、濃厚でした。

もちろん一概には言えないのですが、それはまだ働いたことがないということで、日本の常識や価値観というものが染みついていないからこそで日本とは異なる現地の文化や習慣に対して抵抗感をあまり持たず、積極的に現地の人と関わることができるからなのだと思います。

そして現地の人と関わることが多い分、やはり新卒隊員は語学習得も早いという印象です。

それだけでなく、活動に関しても新卒隊員は積極的に新しい活動に取り組んでいる隊員が多いように思います。それもまた既存やり方に囚われていなからこそアクティブな活動できるのだと思います。

 

2. 人生の早いうちに日本の常識を見つめ直すことができる。

かの有名な物理学者アインシュタインは『常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクション』だと言います。

日本に住む人の多くの人は当たり前のように日本の教育を受け、ほとんどが大学まで進学し日本の常識というもの自分の中に形成していきます。そして、そのまま新卒で会社で働き、これまで培ってきた常識(偏見のコレクション)をより強固なものにしていきます。

しかし、そうするとやはりその常識に縛られた考え方になってしまいがちのように思います。

現代のグローバル化・多様化する社会の中でどうしてもそのような日本の常識に縛られることは自分だけでなく他人をも生きにくくしてしまっているように思います。

そんなわけで、まだ常識が完全には固まっていない若いうちに協力隊に参加して、多様な価値観を得た方が現代のグローバルで多様化している社会で生きていく上でたくさんのメリットがあると思います。

 

3. 情熱を持った人や面白い人とたくさん出会える。

ぼくが個人的に協力隊に来て何よりも良かったなぁと思っていることが実はこの情熱を持った人や面白い人とたくさん出会えたことでした。

 

協力隊に参加する前から、そして参加してからも最初の方は「帰国後は自分はどう生きていけばいいのか」と仕事に対して漠然とした不安や大人になることへの嫌悪感みたいなものを持っていました。しかし、協力隊に参加するような人たちは、そんな不安を吹っ飛ばしてくれるような面白い人(変な人)ばかりでした。

例えば、ぼくの周りには、

「協力隊の任期が終わったら次は何しようかなー?楽しみだな~!」と言っているぼくより一回り近く年齢が離れている隊員や、

「協力隊の任期が終わったら英語の語学留学に行きたい」と言っているシニアボランティアさんがいたりと、

彼らのような生き方を知りそんなに人生は焦らなくてももっと楽しんで良いんだ、何歳になっても自由で良いんだということ教えてもらいました。

そのような今まで出会ったことのないような面白い人達からたくさんの刺激を受け、今後の自分の人生の幅を広げてくれます。

 

4. じっくりと将来を考え協力隊終了後に向け準備ができる。

協力隊の2年間は比較的自分だけの時間が多くあります。

自分次第で仕事を忙しくすることもできますが、それでも基本的には派遣先では1人で生活するので、自分だけの時間は多いです。

そして、その時間を使って、これまでの書いた1.2.3.のような経験を通して今後の自分の生き方についてじっくりと考えることができます。

普通に日本で暮らしていると毎日が慌ただしく、特に大学生は単位を取って、部活やサークル、卒論などなど、やらなきゃいけないことがいっぱいで将来についてじっくりと考える暇もなく就活の時期がやってきてしまいます。

ぼくは、とりあえず協力隊になってから将来について考えるという選択肢でも全然OKだと思います。

むしろ、協力隊の2年間で色々な経験をして、自分の価値観を広げ、自分の本当にやりたいことを見つけるのが良い思います。

そして、派遣先での1人の時間を今後のために勉強に取り組むなどの有効活用ができます。

 

5. お金が貯まっているから帰国後直ぐにスタートを切れる。

最後に最も現実的なメリットですが、やはりお金は大切ですね!

新卒で参加して協力隊の2年間の任期を終えると帰国社会復帰手当や帰国初動生活手当等で日本の銀行口座には約200万円が溜まっています(一切使わなかった場合)。

しかし、もちろん新卒で協力隊から帰ってくると無職です。

だけど、これだけお金が溜まっているのでそこまで焦らずに次のステージに進めるわけです。

ぼくもこのお金があったからこそ、帰国後にブログやSNSを活用して新卒フリーランスとして生きていくという選択ができています。

 

まとめ

以上の5つのメリットをあげてみました。

少しは新卒(休学)で協力隊になることへの不安を和らげることができたでしょうか?

ほとんど周りの同級生たちが就活をしていく中、新卒で協力隊になろうとするのはとても勇気のいることだと思います。

だけど、どうか自分の直観を信じて進んでください。

協力隊になって何が自分にできるかなんかは、協力隊になってから考えれば良いんですよ!

個人的にはぼくは決して協力隊になることがゴールではなく、むしろ協力隊が終わってからが本当の協力隊のスタートなのだと思っています。

協力隊の2年間で得た経験を今後の自分の人生にどう活かし、(日本に対して、派遣国に対して、世界に対して)どう社会還元できるかが大切なことだと思います。

 

 

ところでデメリットは…?

一般的には、新卒というブランドを失くすだとか、企業の採用者から変わった人だと思われるだとか言われているようですが、ぼくは基本的にはデメリットはないと思います。

もしそのようなデメリットが本当にあったとしても、そのデメリットをカバーするだけの経験は容易に得ることができると思います。

結局のところ2年間で得た経験をどう活かせるかだと思います。

 

また、「新卒だと現地の人に対してできることが少ないんじゃないか?」という問題に関して、ぼく一度もそのように感じたことはありませんでした。

ぼくの周りの新卒隊員もものすごい活動の成果を上げていました。

もちろんより専門的な知識や技術はないよりはあった方が良いです。しかし、いくら知識や技術があっても現地の人と上手くいかなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

ぼくは知識や技術よりも国際協力を行うに当たってもっと大切なものがあると思います。

知識や技術が足りないなら工夫をすれば良いだけの問題です。

 

そんなわけで最後に協力隊にいつ参加すべきか悩んでる方はこちらを読んで下さい⇩

いつ協力隊になるべきかなんて大した問題ではありません。

なりたいと思ったときになるのが一番です!!

 

ではでは、協力隊に参加しようと考えているあなたのことを応援しています!!

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