生き方

好きな事をやるのは甘えではない理由(その1~オームの法則から考える~)

「好きな事だけやって、嫌いな事から逃げるのは甘えだ!」と言ってくる人がいます。

 

しかし、そんなことを言っている大人ほど嫌々仕事をして愚痴ばかりこぼしています。

彼らの言う「好きな事をやるは甘えだ!」は誰かを心配して言っているわけではなく『自分は嫌な事も我慢して頑張ってきたんだ』と自分自身のやってきたことを正当化し、自分の尊厳を必死に守ろうとして出てくる言葉です。

だから、どうかそんな言葉を聞いて「自分は逃げてばかりで、ダメな人間だ」なんて思わないで下さい。

 

実際に、仕事や人生を楽しんでいる人の多くは『好きな事を伸ばしなさい』と言っています。

しかし、この日本では圧倒的に仕事を嫌々やっている人の方が多いです。

だから『好きな事をやるは甘えだ!』が常識になってしまいます。

 

けれど『常識』というのもはある特定の時代・地域・集団における多数意見に過ぎません。

べつに常識が正しいわけではありません。

 

普通に考えて『仕事を嫌々やっている人』と『仕事を楽しんでいる人』どちらになりたいですか?

と聞かれたら絶対に『仕事を楽しんでいる人』になりたいを選びますよね。

『仕事を嫌々やっている人』の言うことを聞いて『仕事を楽しんでいる人』になれるはずがありませんよね??

そんなわけで今回はどうして好きな事をやるは甘えではないのか、その理由について書いていきたいと思います。

 

『オームの法則』からエネルギーと成果の関係性を考える

 

オームの法則を聞いたことはありますか?(たぶん中学の理科で習うと思います。)

 

電気分野において「電圧」「抵抗」「電流」の関係について示したのがオームの法則ですね。

↑これが一般的なオームの法則の公式で『電圧の大きさは、電流が大きくなるほど大きくなり、抵抗が大きくなるほど大きくなる』ことを表していますね。

 

そして、↑こんなふうに書き換えることもできますね。

 

さてさて、ここからが本題です。(詳しく電気について勉強したい人は自分で調べてみて下さいね。)

突然、オームの法則なんて出してきて何を言いたいんだ?と思ったかもしれません。

 

けど、ぼくはこのオームの法則の公式や電気の回路図を見た時に「これって電気だけじゃなくて、人間も同じだなぁ」と思ったんですね。

それで、人間に置き換えるとこの公式をこうゆう風に↓表すことができると考えたんです。

電圧=エネルギー量

抵抗=抵抗(やること、行動)

電流=成果

と変えてみました。

 

回路図で書くとこうです↓(分かりやすいように敢えて電流と成果の→の場所を変えています)

つまり、『エネルギーが一定だった場合、抵抗(苦手度)が大きいほど成果は少なく、抵抗(苦手度)が低いほど成果は大きい』となるわけですね。

 

例えば、使えるエネルギーが100あるとします。

 

そして、苦手度5の抵抗(勉強などの行動)があるとすると、

成果=100÷5

20の成果が出ます。

 

また、苦手度20の抵抗があるとすると、

成果=100÷20

5の成果しか出ないということです。

 

では、一定の『成果』を出すにはどうでしょう?

苦手なことは抵抗(苦手度)が高く多くのエネルギーを使いますね。

そして、好きな事をやるのには抵抗(苦手度)が少ないのであまりエネルギーは使いませんね。

 

つまり、苦手な事をやるはとてもエネルギー効率が悪いんです。

苦手な事に使ってしまっているエネルギーを好きな事にまわせば今の何倍もの成果を出すことができるんです。

 

しかし、学校では子どもたちに一定の成果を望みます。

その成果はある子にとっては抵抗はなくエネルギーの使用を少なくでき、ある子にはとってはとても抵抗が高くエネルギーを多く使ってしまいます。

そして、また学校には沢山のやるべきこと(教科)があります。

下の回路図のように沢山のやるべきことが抵抗R1、抵抗R2…のように、直列つなぎで繋がっていきます。

直列つなぎは、R(全体の抵抗)=R1+R2+R3.... となります。

やることが多ければ多いほどエネルギーは分散してしまいます。

 

ぼくたちが1日に使えるエネルギー量は人それぞれ決まっています。

そのエネルギーを何にどれだけ使うかによって、ぼくたちは能力ステータスが決まっていきます。

苦手なことばかりにエネルギーを使ってしまったり、必要以上に多くのことに取り組んでエネルギーを分散させてしまっては、好きなことを伸ばせなくなってしまいます。

 

これを機に自分が、何に、どれだけのエネルギーを使っているか意識してみてください。

そして、是非、これからは好きな事に多くのエネルギーをかけてみてください。

そうすると今までに見れなかった成果を生み出すことができると思います。

その成果は自信にも繋がります。

 

今回の記事では、オームの法則から好きな事のするエネルギーとその成果の関係について書きました。しかし、これだけでは好きな事をすることは効率が良いと言っているだけで、『甘えではない』とはまだ言い切れないと思います。

ですので、次回の『その2』で『好きな事は甘えではない』を仕事の本質から迫っていきたいと思います。

 

最後に、、、

より抵抗を少なくする方法

好きな事をすることは、嫌いな事をするよりも抵抗がとても少ないです。

しかし、抵抗はあります。なのでもっと下げる方法をお教えします。

 

その方法は好きな事と好きな事の並列つなぎします。

どういうことか言うと、好きな事と好きな事を同時に行うんです。

例えば、英語とアニメが好きだったら、英語吹替のアニメを観て勉強するという具合です。

 

先ほど書きましたが直列つなぎの抵抗はR=R1+R2+....となります。

しかし、並列つなぎの抵抗の計算はこうなります↓

例えば、R1=4,R2=6だった場合R=2.4となります。

 

好きなこと更に好きになるように工夫することがより好きを伸ばすコツです。

是非試してみて下さい。

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