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『自立とは依存先を増やすことだ』学校教育は自立ではなく孤立を促している

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自立とは、依存先を増やすことだ。

この言葉をご存知でしょうか?

 

この言葉は脳性まひの障がいを持ちながら小児科医である熊谷晋一郎さんの言葉です(http://www.univcoop.or.jp/parents/kyosai/parents_guide01.html)。

 

一見、矛盾しているようにも思えるこの言葉ですが、よく考えると本当にその通りなんです。

一般的には自立とは他者に依存しないで生きていくことを指しますよね。

そして、また多くの人は就職をしてお金を稼げるようになることを自立と言ったりしています。

 

しかし、それは本当に自立と言えるのでしょうか?

 

例えば、せっかく一生懸命に就活をして就職した会社であったとしても、リストラされてしまえばその人はたちまち路頭に迷ってしまいますよね。

だから、その人はその会社にリストラされないように嫌な仕事も我慢して残業をし、ブラック企業だと愚痴をこぼしながら働き続けてしまいます。

どう見たって、この状態は決して自立した状態とは呼べないですよね。
むしろ会社という唯一の依存先に必死にしがみついているように見えます。

このように多くの人が思っているような『就職=自立した』は全くの誤解で、それはただ単にお金が貰える依存先が親のお小遣いから、会社に移っただけなのです。

また、近年のお年寄りの孤独死なども、依存先が会社にしかなかったため退職後に孤立してしまうことが原因の1つとも考えられますよね。

つまり、誰にも依存しないように依存先を減らそうとすることは、自立ではなく孤立を促すのです

逆に依存先を増やすことはどこに行っても助けてくれる人がいるということです。どこに行っても助けてくれる人がいるということはどこでも生きていけるということです。それこそが自立の1つの形なのです。

 

学校教育は自立ではなく孤立を促している??

では、学校教育は本当に子どもたちを自立に向かわせているでしょうか?

 

学校教育では得意を伸ばすよりも苦手の克服に多くの時間とエネルギーをかけます。そして、なるべく平均的に何でもひとりでできるようになることを、そして、多くの事をひとりでできるようになることを目指します。

だから、学校教育では子どもたちが将来、依存先を少なくしても、ひとりで生きていけるようにできた方が良いことをこれでもか!ってくらい沢山詰め込まれています。

しかし、これこそが『自立』ではなく『孤立』を促してしまっているのです。

 

ぼくの中学生の頃の学校の先生の口癖が「できない事は恥ずかしいことなんだぞ。恥を知れ!恥を!」でした。

そのため、その頃のぼくは「できない事は恥ずかしいことだから、他人に頼ることは恥ずかしいことだ。甘えだ!」と思っていました。

そうやって子どもの頃に植え付けられた価値観は簡単には拭えませんでした。

ぼくが今の『自立とは依存先を増やすことだ』という価値観に変えれたのは、本当にラッキーなことでした。

 

そもそも人は依存なしには生きていけない。

ぼくは2016年~2018年まで、東南アジアのラオスという国で青年海外協力隊(海外ボランティア)として活動していました。

協力隊派遣が決定すると出発する前に70日間の協力隊としての訓練があり、その国の言語をみっちりと勉強します。

しかし、70日間だけでは新しい言語(ラオ語)勉強したところでペラペラに話せるはずもありません。
実際にラオスに来てみると1人ではできないことばかりです。

だから、人を頼らざるを得ません。協力隊としてその現地の人のために来たはずが、逆に現地の人に頼って、助けてもらってばかりです。

だけど、現地人の方々は快くぼくを助けてくれます。

ぼくは多くの人に依存しながら、青年海外協力隊として2年間ラオスで活動することができました。

そうやって沢山の依存の中で生きるようになったぼくは、もう人を頼ること・依存することを全然、恥ずかしいこととは思っていません。

むしろ、人に頼って助けてもらった分の感謝の気持ちを、今度は別のだれかに送りたいと思うようになりました。
そして、そんな恩送りがあたたかい循環を作っていくんだと思います。

 

何故ならそもそも人間は何かの依存なしには生きていけないからです。

ぼくたちは産まれた瞬間から色々な人やモノや生き物に相互依存しながら生きています。

だからこそ、どうせ依存せずには生きれないのであれば依存力を最大限に高めた方がより自由に自立して生きれるようになるのです。

 

皆さんの知っているであろう依存力の高い人はこの人ですかね?

(出典:ワンピース10巻「第90話 何ができる」)

 

こんな頼ることの大切さを知っているルフィーだからこそ自由に生きれるのです。

 

ルフィーのように得意を伸ばして苦手は誰かに頼ればいいんです。

世の中は甘くないと言われますが、得意を本気で伸ばそうとしている人には、結構世の中は甘いんですよ。

「ありがとう」という言葉は頼ってくれる相手がいるからこそ言える言葉です。

 

是非、ありがとうが循環するようなあたたかい社会にしていきましょう。

 

 

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