「あの人、なんかいつも幸せそうだな~」って人があなたの周りにもいませんか?
もちろんその人にだけ幸運が降り注いでくるはずもないので、普段の生活で嫌なこともあるはず...。だけど、何故かいつも幸せそう。
そんな幸せそうな人たちが持っている共通の要素について慶応義塾大学大学院の前野教授は研究で明らかにしました。(出典:『実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス (PHP新書)』
ポジティブ心理学:幸せの4つ因子
前野教授の研究では、幸せに影響する要因を分析すると以下の4つの因子に分けるとのことです。
①やってみよう!因子(自己実現と成長の因子)
②ありがとう!因子(つながりと感謝の因子)
③なんとかなる!因子(前向きと楽観の因子)
④ありのままに!因子(独立とあなたらしさの因子)
この4つの因子について詳しく見てみましょう。
①やってみよう!因子(自己実現と成長の因子)
この因子を持っている人は、今、目標を持っていたり、それに向かって学習したり努力している人です。
つまり、何か「やってみよう!」とチャレンジしている人は幸せを感じやすくなっています。
②ありがとう!因子(つながりと感謝の因子)
この因子を持っている人は、他人を喜ばせることが好きだったり、他者との繋がりを重視し、色々なことを対して感謝の気持ちを持っている人です。
つまり、自分の身の回りに「ありがとう!」と言える人は幸せを感じやすくなっています。
③なんとかなる!因子(前向きと楽観の因子)
この因子を持っている人は、楽観的で気持ちの切り替えが早い人です。
つまり、いつでも「なんとかなるさ!」と言える人は幸せを感じやすくなっています。
④ありのままに!因子(独立とあなたらしさの因子)
この因子を持っている人は、他者と自分をあまり比較せずに、自分らしさを自己理解している人です。
つまり、「自分は自分でいいんだ!」と思える人は幸せを感じやすくなっています。
いかがでしょうか?
あなたはこの4つのうちどの要素が高いと思いましたか?また、どの要素をあまり持っていないな…と思いましたか?
すぐにこの4つを要素を持てるようになるの簡単なことではないと思います。
しかし、4つの要素の中でも②のありがとう!因子は比較的すぐに上げることができます。
そして、感謝の感度が上がり、他者に今まで以上に感謝できるようになれば、色々なこと許容できるようになっていき、最終的には自分も自分で良いんだと思えるようになっていきます。
そこで、「ありがとう!」の感度を上げるためのエクササイズを1つお教えしたいと思います。
幸福度を上げる簡単な方法
「three good things」というポジティブ心理学では有名なエクササイズがあります。
これは、今日あった「3つの良いこと・感謝したいこと」を寝る前に書き出し、これを1週間続けるというものです。
今日のお昼ご飯が美味しかったとか、夕焼けがきれいだったとかでも、何でもいいです。
最初はあまり書けないかもしれませんが続けていくうちに「ありがとう!」の感度が上がり、書けるようになります。
そして、寝る前にこのエクササイズをやることで「今日は良い日だったな」と気持ちよく眠ることができます。
まとめ
今回は前野教授の『実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス 』から、なぜか、いつも幸せなそうな人が持っている4つの要素についてまとめました。
①やってみよう!②ありがとう!③なんとかなる!④ありのままに!を日々の生活で意識してみてはどうでしょう?
是非、幸福度をあげるエクササイズも試してみてくださいね。